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エンディングノート[POSTED]:2017-11-23

エンディングノート

自分に万が一のことが起こった時のために、家族や友人に対して残したいメッセージをノート形式でまとめたものを「エンディングノート」といいます。「エンディングノート」を作成しておくと、突然の死や、あるいは意識不明となるような状況の際にも、自分の意思を伝えることができたり、直接伝えにくい事柄も伝えやすくなったりします。また自分史を記録したり、人生のエンディングをトータルにデザインしたりするためのノートとしても活用することができるため、今関心が高まっています。

エンディングノートは「遺言」と違って法的拘束力はありません。ですから財産分与について有効な意思表示は遺言でしか行うことができませんが、もっと幅広く、もっと身近なメッセージを相続人以外の知人や友人にもメッセージを残したい人にとっては、遺言書とセットで作成するのは効果的だと言えるでしょう。

またこのようなノートを書くことに、抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、実際にエンディングノートを書いた人の声を聞くと、家族に自分の意思を明確に伝えられると安心したり、家族への感謝の気持ちが強まったりと、前向きな気持ちになることが多いようです。また本人の希望が明確に残されていることで、遺された家族や友人たちは、悩むことなくその後の手続きを行うことができます。つまりエンディングノートは自分のためだけでなく残された人のためのノートともいえるでしょう。

エンディングノートの中身については多少違いがありますが、大きく分けると以下の通りです。

自分のこと経歴や自分史、本籍や家系図、交友関係 所属団体や交友関係の連絡リスト など
ひとり暮らしの老人が亡くなった場合、遠縁の親戚が駆けつけても必要な連絡先が分からなくて困るケースはよくあることです。いざというとき遺族が慌てないためにも書き記しておくのが良いでしょう。また、自分史や家系図、好きな言葉、音楽、趣味のことなども書いておくと遺族にとってはエンディングノートが大切な故人の記録と思い出になりますし、家族や親戚、友人・知人、お世話になった人たちへのメッセージを残すことができます。
介護や医療介護者や希望の施設、告知や延命治療・臓器提供についての希望事項 など
認知症や急な事故や病気などで、自分の意思を伝えることが難しくなる場合を想定して、余命を告知をしてほしいか、延命治療を望むか、臓器提供を望むか、などを明確に意思表明しておくと家族や関係者を悩ませなくて済むでしょう。
財産や遺言貯蓄、不動産、保険、年金、遺言の有無、保管場所と作成日時 など
預貯金の口座番号や家族が詳細を把握していない財産の情報を記載しておくと、遺産分割協議の際に家族がスムーズに手続きを行うことができます。また借金についても書いておかないと後で遺族に迷惑をかける可能性がありますますので整理しておく必要があるでしょう。
葬儀要不要、喪主の指定、内容や費用についての希望、遺影の指定、連絡してほしい人
以前は、従来通りの葬儀でよしとする人が多かったのですが、最近は遺族の間でも「本人らしい葬儀で送りたい」という考えが広まり、音楽葬やお別れ会など個性的な葬儀を希望する人が増えていますので、本人の希望を伝えておくと家族も悩まなくてよいでしょう。
埋葬やお墓埋葬の方法 お墓の有無、場所や規模についての希望
現在は埋葬の仕方も多様になっていて、お墓に埋葬するのではなく海や山といった自然に散骨するのも増えています。お墓も多種多様になっているので、自分の希望を伝えておくとよいでしょう。
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