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納棺師とエンバーミング[POSTED]:2017-11-23

納棺師とエンバーミング

納棺師

映画「おくりびと」でも取り上げられた「納棺師」という仕事に関心が高まり、納棺師になりたいという人がここ最近で急増しているといわれます。しかし映画を観て初めて納棺師という仕事があること知った人が多いのではないでしょうか。あまりにも耳慣れない仕事だけに実際はどのようなことをしているのか知らない人の方が多いようです。

納棺師の仕事とは

納棺師とは亡くなった方の身体を清め、顔を綺麗な状態に整え、天国にたどり着くまでに困ることがないように、きちんと身支度を整え、お別れまでのわずかな時間、遺族とともに旅立ちの支度のお手伝いをするのが仕事です。人生の最後をきれいに飾ってくれるメイクさんと、衣装さんといったところでしょうか。

主な仕事の流れとしては①湯灌(ゆかん) 故人の全身を払い清め洗髪をする②消臭効果のある薬品を口の中に入れ、防臭処置をする。③死化粧をする 髪を整え、爪を切りそろえ、男性ならひげをそり、女性なら化粧をする。④頬がこけていれば綿を入れる(含み綿)⑤死装束を着せる⑥納棺、と湯灌からはじめ1時間30分ほどで終了するといいます。料金は首都圏で8万円から10万円が相場で、湯灌を行わない場合は、5万円くらいだそうです。同種の仕事として、「エンバーマー」という仕事があります。ご遺体を長く置いておいても支障がないように、高度な処置をご遺体に施すものです。

納棺師になるには

納棺師になるための特別な国家資格はありません。納棺師になるには、やはり葬儀関係の業務を取扱う業者へ就職をするのがもっとも近道のようです。葬儀社などに就職した後、一定期間の研修を受けて実務に入るという流れが多いようです。また葬儀の準備や進行などを取りまとめる葬祭ディレクターを養成する専門校もあり、そうしたところに通うと、就学中から葬儀業者のアルバイトを紹介してもらえることもあるようです。現在は映画「おくりびと」の影響で、納棺師の応募が2~3倍になっているそうです。意外にも20代の女性が多いそうです。

エンバーミング

「エンバーミング」とは「遺体衛生保全」のことで、遺体に「防腐」や「殺菌」や「修復」の処置を施すことにより、長期保存を可能にする方法です。

愛する親族の遺体は、見た目も綺麗であって欲しいですし、清潔であって欲しいものです。しかし遺体には、様々な細菌が発生して、回りの人が感染症にかかる危険があります。また、特に暑い季節には腐敗が早く進みますので、長期間の安置が難しくなりますし、長く病気を患ってお亡くなりになられたり、事故によって亡くなられたりした場合は、ご遺体が損傷している場合もあります。こういった問題を解決するサービスが「エンバーミング」です。

遺体を洗浄・消毒し、血液の代わりに防腐剤を注入します。そして、必要に合わせて顔などの復元処理と、化粧を行います。これらによって、ご遺体を「美しい容姿」に戻し、細菌のない「安全」なものにし、腐敗に対しても「長期保存」が可能になります。

「エンバーミング」は土葬が基本の欧米で遺体からの感染症が蔓延することを防止する目的で発展したもので、アメリカやカナダでは故人の90~95%が「エンバーミング」を行います。最近日本でも関心を持つ人が増え、「エンバーミング」のサービスを行う葬儀社も現れましたが、国内では、「エンバーマー」のライセンスを持っている日本人はまだ少なく、アメリカ人などが業務に携わっていることが多いのが現状です。エンバーマーになるには、日本遺体衛生保全協会(IFSA)が認定する養成校で知識を習得後、協会の認定試験に合格しなければなりません。医学的な知識を必要とし、試験内容も年々レベルが上がっているということなので、容易にとれる資格ではなさそうです。

「エンバーミング」 の料金は、ケースにもよりますが、十数万円程度から受けることができます。

自分のこと経歴や自分史、本籍や家系図、交友関係 所属団体や交友関係の連絡リスト など
ひとり暮らしの老人が亡くなった場合、遠縁の親戚が駆けつけても必要な連絡先が分からなくて困るケースはよくあることです。いざというとき遺族が慌てないためにも書き記しておくのが良いでしょう。また、自分史や家系図、好きな言葉、音楽、趣味のことなども書いておくと遺族にとってはエンディングノートが大切な故人の記録と思い出になりますし、家族や親戚、友人・知人、お世話になった人たちへのメッセージを残すことができます。
介護や医療介護者や希望の施設、告知や延命治療・臓器提供についての希望事項 など
認知症や急な事故や病気などで、自分の意思を伝えることが難しくなる場合を想定して、余命を告知をしてほしいか、延命治療を望むか、臓器提供を望むか、などを明確に意思表明しておくと家族や関係者を悩ませなくて済むでしょう。
財産や遺言貯蓄、不動産、保険、年金、遺言の有無、保管場所と作成日時 など
預貯金の口座番号や家族が詳細を把握していない財産の情報を記載しておくと、遺産分割協議の際に家族がスムーズに手続きを行うことができます。また借金についても書いておかないと後で遺族に迷惑をかける可能性がありますますので整理しておく必要があるでしょう。
葬儀要不要、喪主の指定、内容や費用についての希望、遺影の指定、連絡してほしい人
以前は、従来通りの葬儀でよしとする人が多かったのですが、最近は遺族の間でも「本人らしい葬儀で送りたい」という考えが広まり、音楽葬やお別れ会など個性的な葬儀を希望する人が増えていますので、本人の希望を伝えておくと家族も悩まなくてよいでしょう。
埋葬やお墓埋葬の方法 お墓の有無、場所や規模についての希望
現在は埋葬の仕方も多様になっていて、お墓に埋葬するのではなく海や山といった自然に散骨するのも増えています。お墓も多種多様になっているので、自分の希望を伝えておくとよいでしょう。
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