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    [CATEGORY]:会社支配権争い

「K I M I J I M A 」ブランドはどこに【君島グループ】[POSTED]:2019-09-09

会社経営権を巡る闘争

一郎氏の死去から2日後の7月16日、君島グループの取締役会が開催され、自身のスキャンダルで平取締役に降格されていた明氏が代表取締役に就任。取締役は明氏、恭子氏、一郎氏の実母、一郎氏の秘書となり、全て明氏側の人間であった。
7月19日の葬儀・告別式の現場で、経営権に関する一悶着があった。立洋氏は、明氏が斎場に行くことを認める条件として、自らが君島グループの代表取締役に就任することを要求し、明氏はこれを拒否したようである。

一郎氏の遺言内容

君島グループの経営権を巡る争いが明るみに出た頃、一郎氏の遺言の検認が終わり、その内容がマスコミに漏れた。遺言は、明氏のスキャンダル騒動がひと段落した1996年3月に作成されたもので、その内容は、以前に作成された遺言を取り消したうえで、

  • ① キミジマプラザビル(自由が丘)の土地建物を由希子氏が相続
  • ② 君島ビル(南青山)の所有権は由希子氏がその3分の1を、立洋氏がその3分の2を相続
  • ③ ①②で挙げた以外の預貯金、株などの動産は明氏が相続
  • ④ マンション(神宮前)の10分の9を恭子氏に遺贈
  • ⑤ 明氏が相続する条件として、君島グループの事業を承継すること、①②の不動産に付いた根抵当権を抹消すること

(〝独占スクープ!故・君島一郎氏の『遺書』全文を入手!〟週刊宝石 1996年10月24 日号より)
と記載されていたようである。

明氏は会社を引き継ぐ代わりに、数十億円の借金を抱え込むことになった。
明氏自身のスキャンダル、一郎氏の死後のお家騒動などにより、「 K I M I J I M A 」ブランドのイメージは低下。引き継いだ会社の経営が傾き、取引先への支払が滞るトラブルも。最終的には、2000年中に全てのブティックが閉鎖に追い込まれたもようだ。

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  • 2019-09-09
  • [CATEGORY]: 会社支配権争い
  • [AUTHOR]:遺産相続の弁護士・税理士 永田町法律税務事務所

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