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    [CATEGORY]:会社支配権争い

甘くない親子の対立【赤福】[POSTED]:2019-08-12

消費期限偽装事件のダメージを克服したが

お餅を濃厚なこしあんで包んだ「赤福餅」で有名な三重県伊勢市の和菓子の老舗「株式会社赤福」。
社長として店を切り盛りした濱田ます氏をモデルとしたテレビドラマ「赤福のれん」が 1975年に放送され、赤福は全国ブランドとなった。

2007年 10 月に消費期限偽装事件が発覚。偽装事件の責任をとり、当時会長であった2代目社長の濱田益嗣氏が会長職を退く。3代目の濱田典保氏は社長に留任し、経営権を握った。
赤福株の 16 %は益嗣氏と典保氏がそれぞれ8%ずつ保有するが、残り 84 %は創業家の資産管理会社である「濱田総業」が保有する。益嗣氏は濱田総業の社長を務め、株主として赤福に対し絶大な影響力を保持していた。

典保氏は経営方針を転換し、消費期限偽装事件で落ち込んだ売上を回復させ、業績を伸ばしていた。

経営方針を巡る確執

2014年4月、典保氏が社長を突如解任され、代表権のない会長に退くと、その母親(益嗣氏の妻)の濱田勝子氏が4代目社長に就いた。突然の社長交代であった。「老いては子に従え」ではなく「老いたる馬は道を忘れず」を貫いた。

勝子氏が社員に配布した文書には、「未来に向けた経営を志向するため、『のれん』に象徴される理念に基づく経営を目指す」と書かれていた。老舗としての「家業型」経営を理想とする益嗣氏側と、家業からの脱却を目指して「企業型」経営を進める典保氏の間で確執が生じ、今回の解任劇につながったとみられる。

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  • 2019-08-12
  • [CATEGORY]: 会社支配権争い
  • [AUTHOR]:遺産相続の弁護士・税理士 永田町法律税務事務所

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