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「K」を巡る二度目の争い【キタムラ】[POSTED]：2019-09-01
過去の商標出願を問題に
第一決議の後、キタムラＫ２は「Ｋ」マークが使用できなくなることを心配し、「Ｋ」マークを含む商標出願を行った。
キタムラは、その商標出願行為が営業譲渡契約に違反するとしてキタムラＫ２に抗議し、再度紛争処理委員会の開催を要求。1998年11月12日に、キタムラＫ２の「Ｋ」マーク使用権剥奪について決議（第二決議）がなされた。
一方、裁判により使用権を確保したキタムラＫ２は、その年中に「Ｋ」マークを含む商標権を全て消滅させていた。
しかし翌年、キタムラはキタムラＫ２に対し、過去の商標出願が営業譲渡契約に違反しているとの理由で、自らの商標権に基づき「Ｋ」マークの使用差止などを求め、再度訴訟を提起するに至った。
キタムラＫ２の使用権が認められた
裁判所は、委員会による第二決議が有効か否かを判断するにあたって、キタムラＫ２の商標出願行為は契約違反の程度が軽微であり、キタムラの営業に実害を与えたわけではないこと、また、キタムラＫ２の「Ｋ」マーク使用を剥奪するという重大な内容の決議にかかわらず、第二決議に至る手続きに、事前協議の不実施、委員会の助言などがないなどの不備があることを指摘。第二決議は無効と判断してキタムラの請求を退け、キタムラＫ２は引き続き使用権が認められた。
「Ｋ」を巡る二度目の争いにおいても、キタムラＫ２の言い分が通ったのだ。
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