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兄弟げんかは資産管理会社でも【ロッテグループ】[POSTED]：2019-09-17
資産管理会社の構成
重光家の資産管理会社は、2グループ全13社で構成される。 一つは、ロッテホールディングス株28.１％を保有する大株主である「光潤社」。会社組織としては単体のものだ。武雄氏が代表を務めるが、光潤社株は宏之氏が50％、昭夫氏が38.8％をそれぞれ保有している。
もう一つのグループは「Ｌ第1投資会社」「Ｌ第2投資会社」というように、1から12までの番号が付与された12の株式会社から成る「Ｌ投資会社」グループだ。12社のうち少なくとも何社かの代表は、武雄氏が務めている。この12社で韓国ロッテグループの中心であるホテルロッテ株の70％超を保有しているという（ホテルロッテの筆頭株主は約19％のロッテホールディングス）。
資産管理会社でも兄弟げんかが繰り広げられた
まず動きがあったのは、各Ｌ投資会社。2015年7月末までにＬ投資会社全ての代表が昭夫氏に変更され、更に各Ｌ投資会社の取締役にも昭夫氏のシンパが就いた。既にロッテホールディングスを押さえた昭夫氏が、韓国ロッテグループでの地位も確実に手中に収めたことになった。
ところがもう一方の光潤社で、逆転劇が起きる。2015年10月の臨時株主総会で、昭夫氏を取締役から解任。同時に宏之氏を代表取締役とした。宏之氏は武雄氏から１株の譲渡を受けることで議決権の過半数を確保し、光潤社保有のロッテホールディングス株28.１％を手に入れた。
ただし昭夫氏は、従業員持株会や系列会社の役員などの支持を得ることにより、光潤社以外の他の株主の支持でロッテホールディングス株の過半数を確保している。宏之氏がロッテホールディングスの経営権に実質的な影響力を行使できるかは未知数である。
- 2019-09-17
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