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    [CATEGORY]:会社支配権争い

株主まで巻き込んだ親子げんか 【大塚家具】[POSTED]:2019-07-25

経営権と人事に関する対立が激化

大塚家における親子げんかは株主まで巻き込む事態に発展した。
久美子氏の社長再任後、経営権と取締役人事に関して、勝久氏と久美子氏の対立が激化。
2015年3月27日の株主総会に向け、久美子氏が率いる会社提案の人事案と、筆頭株主である勝久氏提案の人事案のいずれを可決するか、委任状争奪戦に発展した。

久美子氏側の人事案には、勝久氏と勝之氏の名前はない。一方、勝久氏の人事案には、勝久氏と勝之氏は含まれるが、久美子氏ら現職取締役の名前はない。

当初は、勝久氏と千代子氏で合わせて約20%の基礎票を持つ勝久氏側が優勢であると思われていた。

「悪い子どもをつくってしまった」「久美子氏を社長に選んだのは失敗だった」など、公衆の面前で娘を批判し、株主の「情」に訴える勝久氏に対し、久美子氏は「これは上場企業のコーポレートガバナンス(企業統治)の問題です」と「理」を説いた。
久美子氏側は、米投資ファンドなど主要な機関投資家の支持を集め、両者はほぼ拮抗しているとみられた。

株主を巻き込んだ公開親子げんか

株主総会当日は、まさに公開親子げんかの場と化した。勝久氏が「後継者を間違えた」と久美子氏を厳しく非難し、千代子氏もこれを援護射撃するなど、茶の間の一幕を見ているようだった。
最終的に、久美子氏側が議決権ベースで約 61 %の同意を取り付け、久美子氏側の人事案が可決された。勝久氏は、経営権を失った。

◆大塚家具の主な株主構成
株主名 持株比率 大塚勝久(会長) 18.04%
ききょう企画(大塚家の資産管理会社) 9.75%
日本生命保険 5.88%
東京海上日動火災保険 3.21%
大塚家具従業員持株会 2.84%
大塚春雄(会長の弟) 2.77%
大塚千代子(会長の妻) 1.91%

※2014年6月30日時点のもの
※米ブランデス・インペストメント・パートナーズが2015年1月6 日時点で199万5700株(10.29%)を保有するとして大量保有報 告書を提出している

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  • 2019-07-25
  • [CATEGORY]: 会社支配権争い
  • [AUTHOR]:遺産相続の弁護士・税理士 永田町法律税務事務所

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