【遺産分割調停を地元の弁護士にお願いしてもよいか?】地元の弁護士による馴れ合いが心配
[投稿日]:2019-08-20 [投稿者]:
[サブカテゴリ]:遺産分割
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【遺産分割調停を地元の弁護士にお願いしてもよいか?】地元の弁護士による馴れ合いが心配
相談者からの相談内容
父が亡くなり、母と兄を相手に相続でもめています。 母と兄は小さな地方都市に住んでいて、私は東京に住んでいます。 遺産分割調停を申し立てようとしているのですが、父が地元の名士であったことから、母と兄を相手に遺産分割調停を申し立てるといろいろと不利になることを心配しています。 裁判官も地元ならではのルールでやっているような気がしてなりません。 調停委員は兄の味方をするのではないか。 兄が圧力をかけるのではないか。 心配は尽きません。 地方都市で裁判をする場合、独特のルールで遺産分割調停が進められる可能性はないのでしょうか。 地元の弁護士は皆さんがつながっているので、兄や母の弁護士ともつながっています。 自分が地元の弁護士に遺産分割調停をお願いしづらいです。 遺産分割調停を東京の弁護士にお願いすべきか、悩んでいます。- 弁護士からの
一言アドバイス - 「学ぶ」コーナーでまずは勉強 頃合を見計らって弁護士に依頼 状況によって弁護士に依頼 至急弁護士に依頼することが望ましい 今すぐ弁護士に依頼することが望ましい
- 今すぐ弁護士度
- 簡単に解決できる見込み やや簡単に解決できる見込み 解決できる見込みあり 解決するのがやや難しい 解決するのが難しい
- 解決難易度
弁護士の地方格差はないのが建前
地元の裁判所で遺産分割調停を申し立てることに対して不安をお持ちのようです。
遺産分割調停をどこで申し立てるかについては、相手方の住所地を管轄する裁判所で申し立てることになっているので、相手方を選択することによって自分の住所の近くの裁判所で遺産分割調停を起こすことが可能です。
お兄様が東京在住であれば、東京家庭裁判所で遺産分割調停を申し立てることもできたわけです。
この場合は、お母様もお兄様も地元にお住まいなので、遺産分割調停を起こす裁判所は選べません。
ご質問の地元の有力者や弁護士、裁判所の馴れ合いについては建前上、存在しないということになります。
裁判官は数年おきに転勤します。
調停委員や弁護士は地元密着なので、人的関係があるのかもしれません。
そこをどの程度評価するかの問題かと思います。
気持ち的にアウェーになってしますことは否めませんが、弁護士同士が知り合いでもでも仕事は仕事ですので、馴れ合いはない、少なくとも建前上はありません。
もっともお気持ちはわかりますし、地方都市だとこのような相談があります。
あえて地元の弁護士以外にお願いしたいとして、東京の弁護士を探している方は少なくありません。
相続に限らず離婚などでもわざわざ東京の弁護士を探す方がいます。
東京の弁護士にお願いする場合、遺産分割調停に出廷するコストが問題になりえますが、場合によっては電話会議により参加することが認められることもあります。
弁護士との関係は信頼関係が維持されていることが重要です。
不安で仕方がないのであれば、地元の弁護士を避ける選択もあり得ると思います。
ここがポイント!
遺産分割調停を申し立てる裁判所を選べないか
相手方を選ぶことで裁判所を自分の住所の近くにすることも可能
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