相続財産のうちの外国財産を姉が隠しているようだ。
[サブカテゴリ]:国際相続
相続財産のうちの外国財産を姉が隠しているようだ。
相談者からの相談内容
姉と相続でもめています。 母が亡くなり、相続人は姉と私の2人だけです。 私の家系は代々、金融業を営んでいました。 それなりの資産額になるのですが、姉が開示している財産目録が実際よりもかなり少ないものになっているのは、間違いありません。 ところが、財産の中にはスイスの銀行の口座も含まれていて、手続きとしてかなり複雑になっています。 スイスの銀行からの通知を姉が持っていたことは見たことがありますが、内容はよくわかりません。 通知について姉に問い合わせても、はぐらかすのみで明らかにはしてくれません。 姉が隠している相続財産を明らかにすることはできますか。 外国の財産が絡む事件でも依頼することができますか。- 弁護士からの
一言アドバイス - 「学ぶ」コーナーでまずは勉強 頃合を見計らって弁護士に依頼 状況によって弁護士に依頼 至急弁護士に依頼することが望ましい 今すぐ弁護士に依頼することが望ましい
- 今すぐ弁護士度
- 簡単に解決できる見込み やや簡単に解決できる見込み 解決できる見込みあり 解決するのがやや難しい 解決するのが難しい
- 解決難易度
財産を明らかにする作業は地道で大変なのですが、預金口座や不動産など、財産の種類によって異なります。
ただ高額の財産については、比較的、探索しやすいといえるでしょう。
不動産は名寄せをすることができますし、通帳の履歴を追うことも難しくはありません。
もっとも海外の口座については、口座名義の問題や現地弁護士の協力が必要な場合もあるなど、一様ではありません。
海外財産が絡む場合には、現地の弁護士と共同して仕事を進めることになります。
実際に隠し財産を突き止めることができるかどうかはケースバイケースですが、手掛かりが存在していても見落としがちですので、経験豊富な専門家に任せた方がよいでしょう。専門家の選び方ですが、いざとなった時のために動かせる現地の弁護士との提携関係をたくさん持っているかどうかということは大きいのです。
財産を突き止めたとしてその財産をどうするかということになりますが、不動産の場合、必ずしも重宝されるとは限らず、売却して換金するという選択をされる方の方が多いようです。メールや電話で手続きを進めることになるのですが、傾向として、海外財産に関心があるのは亡くなった被相続人だけで、子供は例えばハワイの不動産などには興味が無いパターンが多い。
換金するためには複雑な手続きを踏むことになります。そもそも国によっては相続したことを形に残すためにも時間がかかる手続きを踏む必要があります。
結局、名義を書き換えるために必要なコストは金銭的にも時間的にも見合わないものになることもあります。ただ亡くなった方が持っていた財産を清算する必要があるということで、弁護士に依頼をされる方は多いようです。海外財産が絡む相続の場合、すべて解決するまでに通常以上に時間がかかります。早めに取り掛かることをお勧めします。
ここがポイント!
海外に多く相続財産がある場合、現地弁護士などの専門家に依頼して手続きを進める必要があります。手続きが複雑となり、時間かかりますので、早めに動きだした方がよいでしょう。
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