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【相続だけではない海外資産の問題】預金口座解約・生命保険解約など[POSTED]:2018-08-23
国際相続におけるプロベートなどの問題
相続において海外資産があると手続きが複雑化する。
英米法系におけるプロベート手続きは裁判所における手続きを要求する。
海外資産の解約払い戻し手続きについて手間暇がかかる。
費用の面でも時間の面でも、問題が生じる。
相続前における海外資産の問題
海外資産がもたらす問題は相続だけではない。
例えば海外に銀行口座を開いた場合。
残高によっては海外財産調査制度により申告義務が生じる。
共同名義にした場合の税制の扱い。
ここまではご存知の方が多いのだが、それだけではない。
日本にはない特有の問題がある。
海外預金口座特有の問題
海外銀行は口座維持手数料を取るところが多い。
残高不足が続くと、そのうち口座が凍結される。
一定期間に口座取引が全くないと、やはり口座が凍結される。
凍結されてしまった預金口座を復活させる手続きをせずにさらに一定期間を経ると、口座の中身が自分のものではなくなる国もある。
生命保険などの問題
海外預金口座を開設する際に、生命保険を契約している場合がある。
生命保険の契約料を払いきれなくなった場合、解約を考える。
ところが生命保険の解約返戻金を受け取る預金口座が上記の事情で凍結されていて、使えない。
生命保険の解約返戻金を受け取れない、という問題も出てきている。
海外預金口座開設難民
海外預金を開設した方は一時期、かなり増えた。
海外預金開設ツアーまで組まれたほどである。
普通のサラリーマンも、自分で英語で手続きができない方も、参加した。
プロベートなどとかく相続がらみで問題になることが多い海外預金。
実は問題は、相続開始のずっと前から起きている。
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