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四十九日前後[POSTED]:2017-10-24
四十九日前後
香典返し・忌明けのあいさつ
香典は、もともと弔問客が故人の冥福を祈り、香の対価として供えるもので、葬儀の多額の出費に対する相互扶助的な意味合いです。そのため、本来は物でお返しする必要はありませんが、現在では、品物を贈ることで感謝の気持ちを表す香典返しの習慣が定着しています。香典返しは、四十九日忌後に、忌明けの挨拶状を添えて贈ります。具体的な品物は、お茶・砂糖・タオル・石鹸などです。一般にもらった香典の額の半分程度の品を返します。なお、一家の生計を担っていた人が亡くなった場合には、香典を遺族の生活費などにあて、香典返しを省略しても構いません。
遺品整理・形見分け
四十九日忌が過ぎたら、遺族は故人の遺品整理を始めます。故人の身のまわりの品を処分するのは辛いことですが、気持ちの切り替えになるでしょう。故人の日記や手帳などは、あとで必要になるかもしれませんので、保管しておきましょう。
また勤務先の書類があれば、勤務先に確認し返却します。形見分けは、故人の愛用品や衣類などを近親者や親しかった人に記念として贈る習わしです。故人の遺言による指定がある場合を除いて、誰に何をあげるのか遺族が相談して決めます。形見分けをする品は、衣類・時計・万年筆・本・盆栽など何でも構いませんが、包装せずにそのまま渡します。また目上の人への形見分けは失礼とされていますし、とても使えないものを無理やり渡すのも相手が迷惑ですので、受取る人の身になって品物を選びましょう。
ただし、貴金属や骨とう品、腕時計などの高価な品物は、贈与税の対象になることもありますので、形見分けから除外します。
仏壇の用意
仏壇は、自宅にある小さなお寺だと言われます。いつ購入しなければならないという決まりはありませんが、今まで仏壇がなく、新しく購入するのであれば本位牌ができる四十九日明けがよいでしょう。
位牌
臨終後すぐに作られる白木の位牌は「仮位牌」です。四十九日の忌明けにはお寺に納め、「本位牌」を仏壇に祀ることになります。位牌には、故人の戒名、俗名、没年月日など書かれ、遺族にとっては亡き人を偲ぶ大切なものです。四十九日に間に合うように余裕をもって作成依頼をしましょう。四十九日の法要の日に、僧侶が白木位牌から魂を抜き、本位牌に魂を入れてくれます。
四十九日法要
納骨法要と四十九日法要をあわせて行う場合、最初に本堂に遺骨を安置し、四十九日法要を行います。法要終了後、一同で墓地へ移動し、納骨式を行います。納骨式で、墓の石蓋を開けてもらい、施主が骨壷を納骨室に納めます。
続いて僧侶が読経を行い、参列者全員で順番に焼香します。霊園などにお墓がある場合は、四十九日法要は、自宅か寺院で行い、その後一同で霊園へ出向いて納骨式を行います。なお、後飾りの祭壇に安置しておいた仮位牌は、納骨の際に菩提寺に納めます。
終了後、参列者全員で供養のための会食を行うケースが多いです。お墓の近くの料亭やホテル、自宅などで行います。会食の席では施主が挨拶をします。このときに簡単な引き物を配り、表書きには、忌明け後の納骨であれば「忌明志」、忌明け前ならば「粗供養」となります。
納骨式
葬儀終了後、遺骨はしばらく自宅に安置したあと、墓地に納骨するケースが多いです。納骨の時期は忌明けの四十九日法要とあわせて行うことが多いようです。
墓地が遠方にある場合やすぐに納骨できる墓がない場合は、長期間自宅に置くことは避けて、とりあえず、寺院や霊園などの納骨堂に仮納骨させてもらうとよいでしょう。その場合は、一周忌か三回忌を目途に墓地へ正式に納骨を行います。
納骨の際には火葬時に受取った埋葬許可証と認め印が必要ですので、忘れずに持参しましょう。
墓地
日本ではお墓は長男が承継し、それ以外の息子は新たにお墓を作り、子孫に伝えていくという形式が伝統的ですので、お墓がない場合は、お墓を建てなければなりません。
一般的には一周忌や三回忌を目安に建てることが多いようです。すぐには建てられないときや墓地がない場合は、寺に預かってもらったり一時預かりの納骨堂を利用したりする方法があります。
その他の法要
仏式では死後7日ごとに7週間にわたって法要を営むのが正式です。これは死後しばらくの間は、死者の霊はこの世とあの世をさまよっており、7日ごとに前世の罪業を裁く審議が行われるとされるからです。審議の日には、遺族が読経などを行って功徳を積み、自分の功徳を故人に援助することで、罪業を軽くすることができると考えられているといいます。
7回目の審議、つまり四十九日目の審判が下り、死者の魂は家を離れます。そこで四十九日は「忌明け」とも呼ばれ、とくに重要な日とされています。
現在では忌日法要は初七日、四十九日のみを営むことが多いようです。初七日は葬儀と合わせることがほとんどですので、葬儀後の大きな法要としては、まず四十九日法要となります。年忌法要は一周忌、三回忌までは盛大に行い、七回忌以降は身内で行うのが一般的です。三十三回忌は弔い上げと呼ばれ最後の法要とすることが多いようです。
その他には以下のような法要がありあます。
呼び名 | 内容 | |
---|---|---|
忌日法要 | 初七日(しょなのか)★ | 死後7日目 (関西では前夜6日目。以下同) 火葬後に行われることが多い |
二七日 (ふたなのか) | 死後14日目 | 内輪だけで、僧侶による読教も省いて済ませるのが普通 |
三七日 (みなのか) | 死後21日目 | |
四七日 (よなのか) | 死後28日目 | |
五七日 (いつなのか) | 三十五日(さんじゅうごにち)とも呼ぶ 死後35日目。忌明け法要を行うこともある | |
六七日 (むなのか) | 死後42日目 | |
七七日 (なななのか)★ | 四十九日(しじゅうくにち)とも呼ぶ 死後49日目。満中陰ともいう。一般的な忌明け | |
百カ日 (ひゃっかにち) | 死後100日目 |
※故人が死亡した月日を「祥月命日(しょうつきめいにち)」、日を「月忌(げっき)」と呼ぶ。この日は特に仏壇の礼拝を丁寧にし、墓参りを行う。
★は重要な法要
呼び名 | 内容 | |
---|---|---|
年忌法要 | 一周忌(いっしゅうき)★ | 死後1年目 |
三回忌(さんかいき)★ | 数えで死後3年目(満2年) | |
七回忌(しちかいき)★ | 数えで死後7年目(満6年) 以降は身内で行うのが一般的 | |
十三回忌(じゅうさんかいき)★ | 数えで死後13年目(満12年) | |
十七回忌(じゅうしちかいき) | 数えで死後17年目(満16年) | |
二十三回忌(にじゅうさんかいき) | 数えで死後23年目(満22年) | |
二十七回忌(にじゅうしちかいき) | 数えで死後27年目(満26年) | |
三十三回忌(さんじゅうさんかいき)★ | 数えで死後33年目(満32年) 一般的な弔い上げ | |
五十回忌(ごじゅっかいき) | 数えで死後50年目(満49年) | |
百回忌(ひゃっかいき) | 数えで死後100年目(満99年) |
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