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【SNSを活用して連絡先を割り出す必要があることも】少子高齢化が遺産相続に与える影響[POSTED]:2018-07-07
高齢化社会が、相続を複雑にしています。
日本は女性に関して世界1位の長寿大国(WHO世界保健統計2016年版)。
100歳を超えて亡くなることも珍しくなく、特に女性は男性より長生きし、息子や孫息子の方が先に亡くなるケースさえあります。
相続人である子供が既に死亡していると、孫が子供に代わって相続する代襲相続が発生します。
代襲相続が生じると、一般的には相続人が増えます。
孫が1人とは限らず、2人、3人と権利が分属するからです。
孫も死亡しているとひ孫が再代襲となり、相続人はさらに増えます。
相続人が増えすぎると、遺産分割協議は難航します。
十数人になれば、連絡を取るだけで大変です。
北海道から沖縄まで、住所がわからない相続人全員から合意を取るのは労力も時間もかかります。
もちろん相続人が多ければ、1人1人の持分はごくわずか。関心も薄れてきて、通知文に対応さえしてもらえない場合も。
遺産分割のファーストコンタクトは、まず住所を割り出すことから始まります。
住居地がわからなければ戸籍から調査を行いますので時間がかかります。
一度だけ、フェイスブックで連絡が取れたことがありました。
友達の友達までわかってしまうので便利なのですが、考えてみたら怖い。
対峙する人によって自分が演じるキャラクターを変えたり、与える情報に差を設けたり。
程度の差はあれ、ごく普通にやっていることなのに、全ての情報がつながってしまう。
隠し子の存在がバレることだってあるでしょうね。
隠し子がいる場合は、最新の戸籍に残らないように意図的に転籍する人もいます。
現在の戸籍をとってもわからないようにするためです。
余談ですが、こんなエピソードもあります。
金銭請求をされている事件で、資力が無いと主張する依頼者がフェイスブックやブログで豪遊ぶりを暴露。
相手方に指摘されて請求額が吊り上がりました。
クラス名簿からフェイスブックへ。
プライバシーは常に危険にさらされていますが、不意に個人情報が漏れやすい分、現代の方が危ういのかもしれません。
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