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三谷幸喜監督の６作目の映画「清須会議」を先日、DVDで観ました。
豪華な俳優陣はもちろん、各役者が見事に個性的な役を演じ切っています。
興行収入約30億円を記録した映画だけあって見ごたえがあり、前のめりで見入りました。
清須会議は、歴史上の著名な出来事です。
織田信長が、天下人となる目前に家来の明智光秀の裏切りに遭い、京都の本能寺で命を落とす。
跡目を巡る会議が現在の愛知県清須市にある清須城（清洲城とも）で催されたわけです。
本能寺の変の際、信長の後継ぎである長男の信忠は、近くの二条御所で明智軍の来襲を受け、命を落としてしまいます。
この結果、織田家では、次男の信雄、三男の信孝が後継ぎの有力候補として残りました。
映画では、妻夫木聡さんがお調子者で落ち着きのない信雄を、坂東巳之助さんが愚直だが柔軟さに欠ける信孝を対照的に演じています。
当初は、大泉洋さんが演じる豊臣秀吉が信雄を推し、役所広司さんが演じる柴田勝家が信孝を推すという対立構図でしたが、どちらも一長一短、先代信長や長男信忠の跡目を継ぐには、どうも資質に欠けるというわけです。
そこで、秀吉が会議で思い切った手を打ちます。
「信雄推し」を撤回して、幼児であった信忠の長男・三法師（後の織田秀信）を推すことにします。
戦国時代では、正室が生んだ長男が「嫡男」として先代を相続することが道理でした。
そういった意味で、年少であるという以外に、三法師の跡目相続に反対する理屈は立ちません。
秀吉は見事、会議で勝利し、三法師を抱き上げて諸将の待つ広間に現れ、ライバルの勝家らに三法師に対してのみならず、自分にも平服させます。
この時点で、勝負ありです。
その後、秀吉が勝家を滅ぼして天下統一を果たしたことはご存知の通りです。
一方の三法師は秀吉政権の一大名として生き残りましたが、関ヶ原の戦いで西軍に属して敗れ、悲運を辿ることになります。

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• 2018-08-09
• [CATEGORY]： 遺産分割編,事業承継編
• [TAG]：遺産分割,事業承継,遺産分割協議,相続
• [AUTHOR]：遺産相続の弁護士･税理士 永田町法律税務事務所