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【相続税改正により納税者が増加】相続税に注目が集まる理由[POSTED]:2018-08-29
相続セミナーの講師として全国各地を訪ねています。
初めての土地も多く、毎回楽しみにしているのですが、全国どこへ行っても、お受けする質問内容には一定の傾向があります。
ひと言で相続セミナーと言っても、テーマは主に「争族対策」と「相続税対策」があります。
このうち質問のほとんどは、後者の相続税対策に集中します。
相続税の話に全く触れないセミナーでも、参加者の多くが相続税に関心を持つようです。
なぜ相続税なのでしょうか。
ひところ、雑誌などでよく相続税が特集されていました。
背景にあるのが、平成27年度の相続税法改正です。
改正には基礎控除額の減少と税率アップが盛り込まれ、実質的な相続税増税となりました。
課税対象の相続財産額が基礎控除額を超えた場合に、相続税の納税義務が発生するわけですが、新しい相続税法のもとでは基礎控除額が減少するので、おのずと納税義務が発生する人が増えるのです。
改正前の制度では、基礎控除額は5000万円+(法定相続人の数×1000万円)となっていました。
もし亡くなった方(被相続人といいます)に奥さんと子供2人がいれば、基礎控除額は8000万円にもなります。
相続財産の合計が8000万円を超えなければ、相続税は発生しなかったのです。
お金持ちの納める税金だということがわかりますよね。
ちなみに、相続税が課税される件数の割合は100件の相続のうち4件ほどでした。
ところが平成27年から発生する相続については、基礎控除額が3000万円+(法定相続人の数☓600万円)になりました。
奥さんと子供2人が相続人となる場合、被相続人の財産が4800万円を超えると、相続税の支払い義務が発生します。
改正後は、納税者割合が6~8%にもなるといわれているのです。
50年ぶりの相続税法大改正がマスコミでこれだけ騒がれれば、当然、意識が高いセミナー参加者の方は気にされます。
だから相続税のことが心配なのですね。
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