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【相続人全員で一緒に相続税申告を行うのか】遺産分割でモメている場合の相続税申告[POSTED]:2019-01-24

【相続人全員で一緒に相続税申告を行うのか】遺産分割でモメている場合の相続税申告

モメている相続事件では相続税申告も各自で行うのが通常

相続税の申告は、モメない限りは相続税の申告も全員で行うのが通例です。
相続税申告は建前上、各自がするものですが、一緒にまとめてするのが普通のパターンなのです。
しかし、モメていると事情が違ってきます。
遺産分割協議も調わないし、相続財産の範囲にも争いが生じる可能性もあります。
実際には、モメている案件では、むしろ相続税申告を相続人全員がそろってできないことのほうが多いのです。
ある税理士が相続税申告をバラバラにやった「ことがある」という話をしていましたが、弁護士が扱うモメ案件ではむしろ、相続税申告もバラバラにするのが通常である、くらいの感覚です。

相続税の税務調査のリスクは高まる

ちなみに、バラバラの申告書を提出することによって、税務調査のリスクは高まります。
相続人間でモメていると、相続財産目録に記載されている財産の範囲もバラバラで、土地を占有している相続人の許可が得られずに、土地の測量もろくにさせてもらえず、相続財産に含まれる不動産の現状を把握することができないこともあります。
このような事案になると、相続税申告書に書かれている内容もバラバラになり、齟齬を確認するための調査が必要になるのです。
一般的には望まないことが多い税務調査ですが、モメている案件ですと、対立する相続人にたくさんとられるくらいならば税金をたくさん払うほうがまだましであると考える方も少なくありません。

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