あったはずの骨とう品(相続財産)が隠匿され、財産開示がなされない。
[投稿日]:2019-08-20 [投稿者]:
[サブカテゴリ]:遺産分割
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あったはずの骨とう品(相続財産)が隠匿され、財産開示がなされない。
相談者からの相談内容
母の相続に関して、相続人である姉ともめています。 私は父の代から続くオーナー企業の社長を務めており、80歳を過ぎた今でも現役を貫いています。 姉の自宅は私の家の隣にあるのですが、母はそこで姉夫婦と同居しており、最終的には病院で息を引き取りました。 母が亡くなって、いざ遺産分割の話をしようと姉に連絡をとり、母の財産を開示するよう求めたところ、姉は一切開示しようとせず無視を決め込んでいます。 実家にも立ち入らせてもらえず、母の死後2年経ってようやく実家に立ち入らせてもらえたのですが、見るも無残に荒らされており、母の財産といえるようなものは何1つ残されていませんでした。 母は骨董品のコレクターでしたので、実家には相当価値のある物があったはずです。 また、母から聞かされていた預金通帳も見つかっておらず、姉は存在を否定しています。 母と同居していた姉夫婦が母の財産を隠したのではないかと疑っており責任追及したいのですが、何から手を付けてよいのかわからず、途方に暮れています。 また、姉夫婦は今でも実家に住み続けているのですが、今後も隣人として暮らしていかなければならないかと思うと気が重いです。 我が家に接している窓からこちらの様子をうかがうなど、嫌がらせも続いており、妻もノイローゼ気味になっています。 母の遺産相続をきっかけとして、姉との関係も清算したいと考えているのですが、何か良い方法はありますでしょうか。- 弁護士からの
一言アドバイス - 「学ぶ」コーナーでまずは勉強 頃合を見計らって弁護士に依頼 状況によって弁護士に依頼 至急弁護士に依頼することが望ましい 今すぐ弁護士に依頼することが望ましい
- 今すぐ弁護士度
- 簡単に解決できる見込み やや簡単に解決できる見込み 解決できる見込みあり 解決するのがやや難しい 解決するのが難しい
- 解決難易度
被相続人と同居していた親族が、被相続人の財産を独り占めしたり、財産開示をしなかったりするケースでは、責任追及したくても資料が揃わずに涙を呑んでいらっしゃる方が多いかと思います。
まずは金融機関に対して財産調査をかけましょう。お母様が取引をしていたと思われる支店を洗い出し、ローラー作戦のように取引履歴の照会手続を進めます。金融機関ごとで手続きや照会にかかる時間が異なってきますが、通常は2、3カ月かかりますから、できるだけ早期に取り掛かる必要があります。
取引履歴の照会結果を精査し、不審なお金の動きがないのか調べます。たとえばお母様のお体が不自由であった時期に、毎日50万円ずつ引き下されているなどの不審なお金の動きが見つかった場合には、お母様の通帳を事実上管理していたお姉さまに説明を求めましょう。
今後の生活を考えると、お姉様と良好な隣人関係を築いていくことは難しいかと思われます。お母様の遺産相続問題を解決する一環として、たとえばお姉様のご自宅の土地を買い取ることを申し出てみるというのもひとつの方法といえるでしょう。お母様の遺産の範囲内のみでお姉様との関係を解決しようと考えるのではなく、柔軟に解決方法を考えて、今後お姉様との関係を続けていく必要がないようにすることをお勧めします。
ここがポイント!
被相続人と同居していた親族が、被相続人の財産を独り占めしている場合には、金融機関に照会をするなど、財産調査を進めましょう。今後の親族関係も踏まえて、柔軟な解決策を検討すべきです。
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