相続人の配偶者が口を挟んできており、話し合いが紛糾している。このままでは膠着状態に陥ってしまうので、弁護士を替えるべきか悩んでいる。

相続人の配偶者が口を挟んできており、話し合いが紛糾している。このままでは膠着状態に陥ってしまうので、弁護士を替えるべきか悩んでいる。

[投稿日]: [投稿者]:
[サブカテゴリ]:
相続人の配偶者が口を挟んできており、話し合いが紛糾している。このままでは膠着状態に陥ってしまうので、弁護士を替えるべきか悩んでいる。

相続人の配偶者が口を挟んできており、話し合いが紛糾している。このままでは膠着状態に陥ってしまうので、弁護士を替えるべきか悩んでいる。

相談者からの相談内容

遺産分割調停を進めているのですが、なかなか順調に進みません。 父が亡くなり、相続人は母と2人姉妹なのですが、姉だけが細かいことにこだわって紛糾してしまうのです。 特に姉の夫が、話をややこしくしています。分割方法や振り込み方法などについても、いちいち議題になってしまいます。 相手方にも私たちにもそれぞれ弁護士が就いているのですが、相手方の弁護士も正直、手を焼いているようです。 それぞれが弁護士をつける前にはもっと大変だったのですが、相手方の弁護士が辞任をしそうなほど困り果てているようで、万が一辞任ということになったら目も当てられません。 もともとは母が父の預金通帳から相続発生後に現金を引き下していたことなどの不正が発覚し、それ以降、姉夫婦は猜疑心の塊のようになってしまいました。 調停が全く進まなくなった場合、弁護士を替えることでうまくいくこともあるのでしょうか。 どのような戦術をとってもらえますか。
弁護士からの
一言アドバイス
「学ぶ」コーナーでまずは勉強 頃合を見計らって弁護士に依頼 状況によって弁護士に依頼 至急弁護士に依頼することが望ましい 今すぐ弁護士に依頼することが望ましい
今すぐ弁護士度
簡単に解決できる見込み やや簡単に解決できる見込み 解決できる見込みあり 解決するのがやや難しい 解決するのが難しい
解決難易度

弁護士にはそれぞれの個性があります。弁護士業が非定型的なのは、同じ事件は2つとないうえに、事件に対する戦術が弁護士によって全く異なるからです。

テレビ番組でも同じ質問に対して弁護士が、三者三様の回答をしています。法律の面白さを垣間見ることができる場面ですね。

弁護士の法的解釈に加えて、弁護士の性格も事件処理に影響を与えます。

ものぐさな弁護士は何でも後回しにします。書面もろくに作成しないので、期日が無駄に多く入れられることもあります。

弁護士同士のなれあいによって、本当は戦いたいと思っている依頼者の意向が無視されることも。

弁護士同士の話し合いができるのであればいいのですが、できない場合は調停を不調に終わらせて徹底的に争ってみることも検討します。

別途、民事訴訟を提起したり、遺産分割審判の手続きで解決を試みたりと、絶対に結論が出るような手続きに移行するのです。

調停は裁判手続きといっても、話し合いの手続きですので、双方が合意することを目指すものです。

落ち度がどちらにあるにせよ、話し合う土壌が存在しない場合には、争うという決断も必要になります。

弁護士を替えるタイミングとしても、機は熟しているかと思います。

ここがポイント!

弁護士により、訴訟の戦い方や主張の方法が異なります。依頼者の方針に沿う弁護士を探してみることをお勧めします。

[投稿日]: [投稿者]:永田町法律税務事務所

この記事が参考になった方はクリック!

同じカテゴリーの相続相談事例 [カテゴリー:遺産分割編]

2019-08-20[カテゴリー]:
相続税申告を相続人ごとにする不利益【遺産分割がまとまらない】
姉と私の2人が相続人になっている相続で、遺産分割協議が進行中ですがまとまりません。 相続税の申告義務が明らかにあるので、相続税の申告も必要になりますが、税理士もばらばらにつけているので、話し合いができません。 私の方で税理士を探すにしても、このままの状況ではバラバラに相続税申告を…[サブカテゴリー]:
2019-08-20[カテゴリー]:
多額の財産を独り占めし、一方的に100万円で片づけようとする長女。
母の相続のことで、3人姉妹でもめています。 長女と三女が結託して、私を遺産分割の話し合いから排除しようとします。 10年前に父が他界し、その後は実家で長女が母と同居していました。三女は結婚後も実家近くに住み、何かにつけ両親に甘えていたようです。私は地方に嫁ぎましたので…[サブカテゴリー]:
T家の事例:家系図参考になった!7
2019-08-20[カテゴリー]:
非相続人への生前贈与書面【遺産分割に与える影響】
相続が発生して遺言がないことが確認されました。 遺言遺産分割協議の途中で、相続人ではない親族への贈与が問題になっています。 贈与があったと主張している被相続人の孫がいます。 ただし贈与契約書もなく、本当に贈与契約があったのかが疑問です。 本当に贈与があったとしても、書面によらない…[サブカテゴリー]:
2019-08-20[カテゴリー]:
【非協力的な共同相続人】遺産分割協議後に遺産分割協議の実現に協力してもらえない
長くかかった遺産分割協議が終わりました。 ここまで来るのにやっとだったのですが、兄が遺産分割協議を実現するのに必要な手続きに協力してもらえません。 相続税もこれから協力して修正申告をしなければならないのに、コミュニケーションができない状態です。 金融機関での手続きに必要な書類を用…[サブカテゴリー]:
2019-08-20[カテゴリー]:
相続財産を把握している唯一の相続人が、相続財産の一部を隠しており、その相続人によ…
先日、叔父が亡くなりました。 叔父は独身で、祖父母は既に他界しており、叔父の兄である私の父も5年前に他界しましたので、相続人は伯母と私の2人です。   叔父の初七日の法要を終えた後、伯母が私に対して、叔父の位牌を作るために祖父母の位牌を預かりたいと言っ…[サブカテゴリー]:
S家の事例:家系図参考になった!25

参考にしたい相続関連記事

2019-05-28
【生活の拠点を置いていたかどうかがポイント】被相続人が長期入院の後、病院で亡くな…
不動産相続のすべてのケースで特例が受けられるわけではない 小規模宅地等の特例の適用が受けられるかどうかで相続税額は大きく違ってきます。相続した土地の評価額を80%も減額できたら、相続税はほ…
2017-11-23
エンディングノート
エンディングノート 自分に万が一のことが起こった時のために、家族や友人に対して残したいメッセージをノート形式でまとめたものを「エンディングノート」といいます。「エンディング…
2019-10-13
大株主としての地位を維持するために【雪国まいたけ】
不祥事があった以上、一線から退くべき 大平氏は、不祥事により経営の前線に立てなくなった以上、経営陣に経営を任せるべきであった。不祥事直後に形式上、前線から退くことはよくあるが、塩梅よく操り…
2018-10-24
【遺産分割協議書への署名は慎重に】遺産分割協議や各手続のやり直し
不動産登記のやり直し 遺産分割に限らず、やはり納得できないから手続きをやり直したいというのはよくあります。例えば、息子に不動産を購入してあげて息子名義で登記をしてしまったが、やはり資金を出…
2019-02-15
【解釈論を争いにくい税理士】通達などで細目まで決まっている相続税務
相続税務における通達制度 税法の世界には、独特の通達制度というものがあります。通達は、本来的には行政部の内部文書のことで、行政機関が所属の組織や職員に対して出す、法令の統一的解釈や事務取扱…
2018-04-05
【国民的漫画で相続をわかりやすく解説したい】磯野家の相続
戸籍などの業務を担当する某区役所勤務の方から、うれしいお話を伺った。担当で拙著『磯野家の相続』(すばる舎)を机上に置き、参照いただいているとのこと。 https://sozoku.com/…
ページトップへ

カテゴリ別 相続相談一覧これまで弁護士に寄せられたカテゴリ別相続問題

遺 言
遺言無効を争う
遺留分を争う
  • 遺言無効
    確認訴訟
  • 遺留分
    減殺請求
  • 遺言執行者
    解任
だましうちで遺言を書かせる。財産の不正操作の常とう手段です。遺言無効確認の訴えや、遺留分減殺請求などにより、財産の不正操作と戦います。
遺産分割
財産の不正操作に
要注意!
  • 預金の
    無断引出
  • 名義の
    無断書換
預金を勝手に引き出したり、不動産の名義を勝手に書き換える。財産の不正操作と徹底的に戦う覚悟がある方のお力になります。
不動産相続
評価や分け方で
モメる不動産相続
  • 評 価
    トラブル
  • 分 割
    トラブル
  • 不動産の
    不正操作
分けられない財産の典型である不動産。不動産の評価について相続人間でモメます。そもそも不動産が相続財産かどうかも問題になります。不動産を独り占めする財産の不正操作と最後まで戦います。
事業承継
同族会社の
内部紛争に勝つ!
  • 取締役の
    不正追及
  • 株主総会
    の形骸化
同族会社の内部紛争や支配権争いでお悩みの方のお手伝いをします。事業を営む方の相続問題は通常の相続以上に複雑です。会社の支配権を勝ちとり、事業を守り抜きます。
国際相続
国外財産があると
どうなるの?
  • 海外財産
  • 海外在住
  • 国際結婚
相続財産が海外にある場合、手続きが複雑になります。国内財産の分け方も絡む紛争を総合的に解決します。
相続税
節税対策の
ポイントを知りたい
  • 税務調査
  • 税務訴訟
  • 相続税の
    還付
生前にどれだけ詳細にシミュレーションすることができたかで、相続税対策は決まります。遺言内容にも影響しますので、多方面からの検討をする意味でも弁護士兼税理士にお任せ下さい。