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葬儀その他の手続き[POSTED]:2017-09-24

葬儀その他の手続き

大切な家族が亡くなった後は、通夜、葬儀・告別式、法要と忙しく、あわただしい中で時間が過ぎてゆきます。葬式・告別式が済んでもゆっくりできるわけではありません。死後しばらくは名義変更や各種請求の手続等しなければいけないことがたくさんあります。実際何から手をつけてよいのか分からなくなってしましますので、まずは何をやったらよいのか、どんな手続きで進んでいくのかを確認しておくとよいでしょう。

新しい葬儀の形式

現在は葬儀についての考え方も多種多様になっています。「形式やしきたりにこだわらない自由な葬儀があってもいい」、「人生の最後のセレモニーなので、故人の意見を反映した葬儀にしたい。」、という考えをもつ人が増えており、まずは葬儀自体を行うかどうか、行う場合はどういった形式(宗教葬、無宗教葬など)にするかなど「葬儀」について自由に選択する傾向になってきています。

一般的な葬儀にかかる平均費用は故人の立場、宗旨、規模によって様々ですが、全国的な相場は、葬儀一式、飲料接待、寺院関係を合わせ約231.0万円(㈶日本消費者協会調査2007)といわれています。

葬儀はやり直しのきかない「1回限りの儀式」のため値段の安い高いだけではなく、満足のいく見送りをできるかも葬儀者を選ぶ際の重要なポイントになります。しかし葬儀の前後はゆっくりと故人を想ったり、親戚と話したりする暇もないのが実情ですので、近い故人であればある程、忙しく動き回って終わっていくものです。あわただしい中では冷静な判断ができず、結局は納得いく葬儀が行えなかったという感想が多く聞かれます。そういったことを回避するためにも、事前にある程度の情報を知っておくことは葬儀を満足に行うコツといえるでしょう。また生存中から希望を伝えておくこと、聞いておくことも重要なことでしょう。

一般的な葬儀にかかる費用のおおまかな内訳は次の通りです。

葬儀者の費用は基本料金のセットの中に何が含まれているかをチェックが必要となります。基本料金が安くても結局追加オプションで金額が高くなることがありますので、業者に予算を率直に伝え、見積もりをとることをお勧めします。また葬儀者への支払いのみならず御車代や心づけなど思わぬ出費が重なり、葬儀総費用は、たいてい最初に想定していた金額の2倍近くになるといわれますので、余裕をもった見積もりを行いましょう。

種類詳細
葬儀関係の費用祭壇、棺、飾りつけ、遺影、ドライアイス、焼香用具、白木位牌、受付設備、看板、枕・後飾り、骨壷、喪主花、遺体保管料、会葬礼状
式場使用料
火葬場関係の費用火葬料、待合室費
宗教関係者のへの費用お布施(読経料、戒名料)、御車代、御膳料など
接待飲食費通夜ぶるまい 精進落としの費用
香典返し費用香典の半額から1/3を目安に
自動車代寝台車、霊柩車 マイクロバス ハイヤー
その他の雑費喪服のレンタル代 御車代 心づけ
宗教関係者への
費用の内訳
金額の目安
戒名10万~100万円以上も(上限なし)
読経代(通夜・告別式を合わせて)20万円程度
御車代5,000~1万円/日
御膳料1万円(通夜ふるまい・告別式料理を受けない場合)

一般的な宗教葬に対して、以下のようなさまざまな形式の葬儀にも関心が高まっています。

形式説明
宗教葬
(一般的な葬儀)
宗教者が執り行う葬儀です。減ってはいるものの現在も仏式が支流で、ほかには神式やキリスト教式などがある。
無宗教葬宗教者の力を借りることなく、特定の宗教・宗旨にとらわれない葬儀のことをいいます。「自由葬」とも呼ばれ、音楽葬や趣味を生かした葬儀など趣向は様々ですが、故人の意志が反映され、人柄が偲ばれるような葬儀を強く希望する人に支持されています。
密葬・家族葬家族の気持ちを大切にした葬儀にしたい、家族や親族、友人など親密だった者たちだけで故人を見送りたいという要望が増えていることから、周囲に知らせず、身内でひっそり葬儀を行うケースも年々増えているといいます。
直葬葬儀をしない、火葬のみの葬儀です。葬儀をしない場合も、亡くなった場所からの搬送、納棺、安置、死亡診断書の提出と火葬許可証・埋葬許可証の取得、火葬が必要です。この場合、身内だけで火葬に臨みますが、火葬時に僧侶にお経をあげてもらうこともできます。メリットとしては安価に済むことでしょう。
お別れの会・偲ぶ会宗教色のない告別式として遺族だけで密葬や家族・火葬を済ませた後、友人・知人を招いて開く会を「お別れの会」といい、没後少し経ってから行われるものは「偲ぶ会」と呼ばれます。開く時期の目安は死後1~2カ月くらいでしょう。法要と重なるものですが、宗教的な決まりがなく、形式が自由な告別式の意味合いが強いものです。身内だけで密葬を行いたいが、故人の交際範囲が広く、弔問者が多い場合に向いています。
生前葬自分の葬儀を自分で企画し、生きているうちに行う葬儀のことです。自分が生きているうちに、お世話になった人や友人・知人を招いてお別れやお礼を言いたい、本来自分のためのセレモニーなのだから、自分が喪主となって思い通りの式を行いたいと考える人が生前葬儀を行うようです。また、伴侶に先立たれ方や、お子さんがいない方などが行う例もあるようです。そもそも生前式を考える人は基本的には型に縛られるのが嫌いな方だと考えられますので、行われる葬儀自体も無宗教葬儀であったり、音楽やスライドなどを多用した明るい葬儀であったり、一般の葬儀のような湿っぽいものではなく、イベント的な明るい葬儀となります。形式はカラオケ大会から立食パーティー、様々あるようです。
生前葬はまだまだ一般的ではなく、交際範囲の広い知識人や著名人が生前葬を行っていると聞きます。そういう方は多くは表舞台から引退する方など、セミリタイヤの感覚で行うようです。死んでしまうと大切な人に会いたくても会えないのですから、生きているうちにたくさんの友人に感謝の気持ちを伝えられる生前葬は意義があるのかもしれません。
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