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- 【遺言作成において、まず何から始めるべきか】遺言作成は財産目録作成から始まる
- 遺言作成はまず、財産目録を作成することから始まります。財産を整理すると、分割に当たっての指針が明らかになり、やらなければならないことにも気付きます。休眠口座やタンス預金、昔買った宝石などを整理すると、分配割合も浮かんでくるはずです。とっくの昔に分割が完了しているにもかかわらず移転登記が完了していない不動産が出てくることも。今のうちに登記を済ませないと、分割自体の有効性が後に問題にされることもありま…
- 【遺言は積極的に書き直すべき】遺言作成におけるメンテナンスの必要性
- 都知事選出馬で話題となったジャーナリスト鳥越俊太郎氏の癌発見が遅れたのは、人間ドックをたった3年間、受けなかったことが原因だそうです。 「ビールがまずくなった」と感じ、血便を発見しても持病の痔による出血と判断して放置していた。左下腹部の重さを感じ、下痢や便秘が続くようになってやっと、人間ドックを受診。そこで癌が発見されました。50代の頃は年2回の人間ドックを受けていたものの、癌発見以前の3年間は多…
- 【親を抱え込んで自分に有利な遺言を書かせる場合も】強制的に書かされた遺言の有効性
- 「この遺言はいったい誰が書いたものなのか」が問題となる相続事件において、有効性が問題となる遺言のうちもっとも多いものは、遺言を作成したのは被相続人でも、特定の相続人の圧力があるものです。つまり半ば強制的に書かせた遺言です。年老いた親の「介護の押し付け合い」はよくあることですが、「介護の奪い合い」ということもあるのです。要介護状態になった親を抱え込んで自分に有利な内容の遺言を書かせる。いわば親を人質…
- 【ノートの切れ端に書いた遺言は有効か】遺言が無効になるパターン
- 遺言無効確認事件において、無効になる自筆証書遺言のパターンとしては、遺言が遺言者本人によるものではないというもののほかに、遺言が遺言者本人によって書かれているものの、内容が謎めいているパターンがあります。遺言の内容が特定性を欠く場合には、遺言自体が無効になります。暗号のような謎かけを解くと結果的に遺言内容が明確になるものは、そもそも内容が不明確であるとして遺言自体が無効になるのです。また、公序良俗…
- 【遺産分割の前提として行われる遺言無効確認訴訟】増加する遺言無効確認請求事件
- この遺言はいったい誰が書いたものなのか。横溝正史のミステリー小説『犬神家の一族』では、残された遺言がその後の物語を展開するカギになってきます。遺言の内容に登場人物の心理が操作され、次々に起こる殺人事件……。このようなことは、映画や小説の中だけの話と思う方も多いでしょう。ところが、実際に遺言の内容について不満を持ち、専門家に相談する方の数は増えています。遺言に関する知識が世の中に浸透した結果、遺言作…
- 【夫婦で1通の遺言を作成することはできるか】遺言作成時の注意点
- 遺言を作成する際に気を付けたいのは2人で1通の遺言を書いたらアウトという点です。2人の作成者が1通の遺言を共同して作成すると、その遺言は無効になってしまいます。夫婦が遺言を残す場合にやってしまいがちなミスです。遺言そのものが無効になってしまうので注意が必要です。各々の真意が見えないからということもありますが、取り消しや撤回を自由にできないことがその理由です。小学校の頃でしたが、友人2人が同じ女の子…
- 【付言事項も重要な役割を果たす】誰に、何を、何故受け継がせたいのかを遺言に明確に記載する
- メール全盛の現代では、ラブレターを書く人は少ないのでしょうか。某大手企業社長が新聞記事で語っていました。秘書課の女性に対して社内便で何十通もラブレターを送り続け、結婚にこぎつけた。大病も患い途上国での海外赴任も長く、平穏なサラリーマン人生ではなかったが、糟糠の妻として支えてくれた。全てはラブレターから始まったとして、当時の便箋を公表していました。心温まる話ですが、メールで書いたラブレターでも同じく…
- 【遺言者の個性や意思を読み取るのも公証人の役割】遺言作成における公証人の役割
- 公証人の仕事の中でも、遺言の作成は依頼者の人生の集大成を手伝う最も重要な任務といえます。遺言は自筆で書く「自筆証書遺言」でも構いませんが、さまざまな条件を満たさなければ、せっかく書いても無効とされます。作成手数料はかかりますが、公証人に作成してもらう「公正証書遺言」の方が確実です。公証人はときに、ただ依頼者の要望を聞いて、それを機械的に文字にすること以上の役割も担います。依頼者の家族構成を聞き、ど…
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