病気の次女のために財産を多めに相続させたい。
[投稿日]:2019-08-20 [投稿者]:
[サブカテゴリ]:不動産相続
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病気の次女のために財産を多めに相続させたい。
相談者からの相談内容
私は東北地方で印刷会社を経営しています。 夫に先立たれてからは私が経営者として会社を存続させてきました。 夫婦で築き上げた会社ですが、業績は順調で、複数の不動産を所有しています。 娘が二人いて、長女は会計士をしています。 次女はサラリーマンをやっていましたが、職場での人間関係からうつ病になり、精神病院に入院するほどまでにいたってしまいました。 気がかりは次女で、このまま相続が開始してしまうと、次女の面倒を見てあげる人がいなくなってしまうのではないかと心配です。 私も高齢ですから、いつ何が起きてもおかしくありません。 長女も仕事が忙しいので、このままですと次女のことが心配です。 お金のことでもめるようなことにはしたくないですし、将来次女が困ることがないように、今のうちから対策を立てておきたいのですが、私自身も忙しいですし何から始めるべきなのかわかりません。 弁護士に依頼することでどのようなことをしてもらえますか。- 弁護士からの
一言アドバイス - 「学ぶ」コーナーでまずは勉強 頃合を見計らって弁護士に依頼 状況によって弁護士に依頼 至急弁護士に依頼することが望ましい 今すぐ弁護士に依頼することが望ましい
- 今すぐ弁護士度
- 簡単に解決できる見込み やや簡単に解決できる見込み 解決できる見込みあり 解決するのがやや難しい 解決するのが難しい
- 解決難易度
次女の方の病状にもよりますが、次女の方に後見人をつけることを検討されてはいかがでしょうか。
後見人は、ご本人の生活や医療など、ご本人の身のまわりの事柄にも目を配りながらご本人を保護してくれます。後見人はご本人の財産管理や契約締結などの法律行為に関して保護・支援してくれますので、ご相談者が亡くなった後も安心していただけるかと思います。
お忙しいとのことですので、後見開始の申立てにつきましても、弁護士にお任せいただくことができます。
また、次女の方の今後の入院費や治療費などを考えて、お子様の相続分を決めたいとお考えであれば、遺言を作成されることをお勧めします。
次女の方に多くを相続させることになると思われますし、換価しやすい財産を相続させた方がよいと考えられますから、ご相談者の財産構成も見直す必要があるでしょう。複数の不動産をお持ちとのことですが、現在使用されていない不動産の処分を検討されてはいかがでしょうか。
相続分が少なくなる長女の方への手当も必要となります。
遺言の付言事項に遺言作成の経緯を記載して理解を求めるとともに、生命保険などを活用して遺留分侵害の問題が発生しないようにしておく必要があるでしょう。
遺言執行者として弁護士を指名しておけば、遺産分割の手続きをスムーズに行うことができます。
ここがポイント!
相続人間で相続分に差を設ける場合には、遺言作成や生命保険の活用により相続人間の調整を図り、遺留分の問題を封じておくことが重要です。
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