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Q41.条件付き遺言を作成すべき場合[POSTED]:2019-12-21
後継者に難あり(未婚)・夫婦で遺言・健康状態に不安を抱える配偶者が先に逝くとは限らず。
家庭の事情で遺言の内容を確定的に決められないことがある
財産を承継させようとする相続人が、病気や事故など何らかの理由で後継者として任せられないような状況になるかもしれない。
最近はおひとりさまという言葉もはやっているように、結婚しない方も増えている。
なかなか息子が結婚しなくて困っているという親の声も聴く。
結婚をするかしないかによって、孫が生まれるかどうかも変わってくる。
結婚は親子関係で非常に重要なイベントになる。
親子仲が良かったにもかかわらず、息子の嫁や娘の夫と仲が悪く、そのことがきっかけとなって親子仲が悪くなることもよくあることである。
深刻な話をすると、病気を抱えてしまう子供もいる。
交通事故などで重篤な後遺症患っているケースもあれば、親が高齢者になって子供が中高年気に差し掛かった頃に急に病気発症するケースもある。
精神的な病気を抱える子供いる。
職場のストレスや人間関係のストレスで、うつ病になってしまうケースもある。
急に引きこもり始めたという相談を受けることがある。
このようなケースでは、そのまま計画していた財産の承継を続けることに対して不安覚えたり注意をすることもあるだろう。
後継者にそのまま財産を消去させることに対して問題があるようなケースでは、一旦、他の相続に対して財産を承継させる遺言を書き、そのあとで、障害が除去された後に、もともと希望している相続人に対して、財産を相続させる遺言を書き直すと言うこともありうる。
条件付遺言を書くべきもう一つのケースとしては、夫婦が一緒に遺言を書く場合である。
ご夫婦で遺言作成の相談をされる場合は、どちらかが深刻な病気を抱えていることもある。
一般的には男性の方が年上のご夫婦が多く、平均余命は女性の方が長い。
夫の方が糖尿病などを抱えており、余命も短いという風に予想されるケースは多い。
相続が発生した場合にかかる相続税は、配偶者特例の適用によって節税効果が期待できる。
一旦妻が相続しておいて相続税額を低くし、その上で子供達に財産を承継させる計画を立てることが多い。
ところが夫よりも妻の方が早くなくなることもある。
交通事故などの不慮の事故によってなくなることもあるし、妻の体調が急に悪くなって夫に先立ち亡くなることもある。
当初から想定している相続の順番で、実際の相続が発生するとは限らない一つのパターンしかそうていしていない場合、想定外の事態に対応できない。
あらかじめ複数のパターンを想定し、今は体調が悪い配偶者の方が長生きした場合も想定して、場合分けをした遺言を作成するべきである。
遺言は一発で百点満点を増やすべきではないと言うことは常に言っている。
書き直しや修正を繰り返して100点に近づけていく作業である。
しかし、絶対に100点になることはなく、一生をかけて修正を繰り返して行くのが遺言作成である。
そう考えると、将来が明確に予想できない段階で、一つのバターしか想定していない遺言を作ることはリスクが高い。
条件付遺言の作成は手間がかかる。
想定される相続税の課税額もそれぞれ計算をしなければいけない。
特例の利用可能性も変わってくる。
しかし将来の条件発生によってパターンを分けておくべき段階では、多少面倒でも条件付遺言を作成することをお勧めする。
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