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Q42.遺言を書き直したいのだが[POSTED]:2019-12-24
定期的に書き直す場合、日付と今までの遺言を無効にする旨は忘れずに
遺言の書き直しは是非行うべきである
その時に注意することとして、新しい遺言は必ず古い遺言に優先するとは限らない。 複数の遺言があった時に、新しい日付の遺言が古い遺言に優先するのは、あくまでも内容が矛盾している部分のみである。 もしも遺言で矛盾していない部分がある場合には。複数の遺言はすべて有効になる。 複数の遺言があるからと言って。必ずしも新しい遺言が有効になるとは限らないことに注意したい。
ところでなぜ遺言に日付が必要とされるのか
日付が記載されていない遺言は無効になる。
遺言は書き直しをすることができ、何度でも制限がない。
だからこそ、矛盾が生じうるし、その矛盾が生じた際にはどちらの遺言が正しいのかを判断する必要が生じる。
日付が遺言に要求される理由は、遺言の矛盾が生じた際に、遺言の効力に影響が生じるからである。
時系列を意識するからこそ、必ず日付は忘れないようにしなければならない。
以上をもとに言えること。
日付は絶対に入れなければいけない。
複数の遺言を作成するのであれば絶対に留意しておきたい。
ただし、それだけではない。
複数の遺言の中で。何が矛盾するのかはのちのち争われる可能性がある。
なぜならば。遺言が矛盾するかどうかということは一義的に決まるわけではないからである。
遺言が矛盾するかどうかは、解釈の問題なのである。
単純に字句を比べて、違う文言であるから矛盾しているということではない。
形式的に違う文言を使っているからといって。矛盾しているということではない。
矛盾しているかどうかは解釈によって決まる。
例えば特定の解散について、一定の処分を前の遺言でする。ところがこの財産について新たに、別の処分を後の遺言で残す。
この場合に前の遺言でした処分と。後の遺言でした処分が矛盾するのかどうかについては争いになる可能性がある。
自宅不動産について前の遺言では、「長男に使わせる」と書いた。
ところが。次の遺言では「二男にあげる」と書いている。
「長男」と「二男」、「使わせる」と「あげる」、この2つの遺言が矛盾しているかどうかは、高い確率で争いになる。
というのも「使わせる」「あげる」の意味が不明確であることも関係しており、「長男に使わせる」と「二男にあげる」は両立しうるからである。
このような場合、遺言が矛盾しているかどうかをめぐって、後後争いを切ることがある。
このまま不毛な争いを避けるために、複数の遺言を作成する場合、冒頭で以前の遺言を撤回する前を宣言しておくべきである。
このことによって、今までの遺言はすべてなかったことになるので。新たにゼロからの遺言作成が可能になる。
もちろん今までの遺言を前提に書き直しや修正をすることもある。
その場合はいちいち遺言の冒頭で撤回を宣言する必要はない。
遺言は定期的に見直す使用する必要があり、修正を繰り返した方が適当な場合もある。
この場所には、必ずしも全ての遺言の冒頭で、以前の遺言を撤回する必要はない。
遺言を定期的に書き直す場合は、大きな変更があった場合には必ず、それまでの遺言を撤回することを忘れずに心掛けるべきである。
マイナーチェンジや細かな修正の場合には、逆に、今までの遺言の効力を利用するわけなので、これまでの遺言をすべて撤回してしまうと、今までの遺言が使用できなくなってしまう。
マイナーチェンジの場合は必要がないが、大きな変更を伴う書き直しの場合には、今までの遺言をすべて撤回すると言う文言を、新たに遺言の冒頭に忘れずに挿入することを心掛けたい。
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