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Q9.一次相続と二次相続ではどちらがもめるか[POSTED]:2019-07-25
一般的には2次相続。一次相続では母親と娘対息子になることが多い。
1次相続と2次相続では状況が異なる
1次相続は残された親がまだ生きている。
親に対する遠慮もある。
押さえが効くというのだろうか。
一般的には女性の方が長生きなので、残されたお母さんの手前、兄弟で争うことは避けたいという意向が働く。
また一次相続は相続税の観点でも、小規模宅地等の特例や配偶者特例を利用しようというインセンティブが働き、残された配偶者に相続財産を集中させる傾向もある。
相続法改正による配偶者の居住権の保護もあって、配偶者が住んでいる実家は配偶者が相続することになるのが一般的である。
遺産分割の分け方を決める要因がある分だけ、大きな方針は立てやすい。
1次相続の方がもめにくいのは理解できる。
それでも1次相続でもめた場合、誰と誰が対立することになるのだろうか。
この1次相続だが、一般的に女性の方が長生きなので、妻が残されることが一般的である。
女性同士で気が合うのであろうか、1次相続の対立構造はなぜか、母親と娘対息子になっていることが多い。
娘は母と一緒に買い物に行き、旅行に行く。
介護をするにしても、専業主婦で家事が得意な娘が担当する。
距離は必然的に近くなる。
これもあまり一般化はできないが、嫁姑問題もある。
どんなに完璧な嫁であろうと結婚に反対する母親。
母親は選べないが、嫁は自分で選んだ相手である。
毎日一緒に嫁と暮らすうちに、結婚を機に母よりも嫁を取る息子はいる。
2次相続のほうがもめるのは既に述べたとおりだが、2次相続では子供たち同士の対立になる
2次相続の対立構造は、特定の相続人1人対その他全員ということになることが多い。
3面的対立構造や4面対立構造ということはあまりない。
そして特定の相続人は多くの場合、母親との距離が近い者、又は遠い者になる。
2次相続における対立構造は、1次相続によって残された
母親との距離が近い者は、例えば母親に遺言を書かせる、母親の財産を独り占めするなどの工作をしたことにより、ほかの相続人から反感を買いもめる原因になる。
反対に母親との距離が遠い者は、他の兄弟からの距離も遠いことが多い。原因は父親が存命中からの不義理であったり、言い分は双方ともあるのであろうが、1人だけ家族の中で孤立しているケースである。
1次相続と2次相続では2次相続の方がもめることが多く、1次相続では母親と娘対息子、2次相続では母親との距離によって特定の相続人が孤立する。
もちろんすべてのケースに当てはまるわけではないが、相続におけるもめ事の裏には妻、つまり母親の存在がキーになっている。
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