- Q9.一次相続と二次相続ではどちらがもめるか
- 一般的には2次相続。一次相続では母親と娘対息子になることが多い。 1次相続と2次相続では状況が異なる 1次相続は残された親がまだ生きている。親に対する遠慮もある。押さえが効くというのだろうか。一般的には女性の方が長生きなので、残されたお母さんの手前、兄弟で争うことは避けたいという意向が働く。 また一次相続は相続税の観点でも、小規模宅地等の特例や配偶者特例を利用しようというインセンティブが働き、残された配偶者に相続財産を集中させる傾向もある。相続法改正による配偶者の居住…
- Q8.相続させたくない推定相続人がある場合にどうすべきか
- 廃除は現実的ではない。養子縁組や生命保険、推定相続人以外への生前贈与で遺留分を減らす。遺言作成+遺留分放棄+遺言の3点セット。 相続させたくない推定相続人に対してどのような方法をとるべきか 江戸時代であれば勘当という方法があった。ところが、現代において親子関係を消滅させる方法はない。しいて言えば養子縁組を解消する、特別養子縁組によって実の親子関係を解消するという方法があるが、端的に親子関係を代替の手当てをすることなく解消する方法はない。 親子関係そのものではないが、推…
- 【罰則はないが、放置しておくと大変なことに】不動産を相続したら登記を済ませておく
- 遺産分割協議で合意したにもかかわらず、遺産分割協議書も作らずに、不動産登記もそのままにしておくと、遺産分割の内容に不満を持った相続人が後になって「同意しない」と主張してくることがあります。こうしたトラブルを回避するためにも、協議がまとまって、それぞれの相続分が確定したら、まずはすぐに遺産分割協議書を作成しましょう。遺産分割協議書は必ず作成しなければならないものではありませんが、協議成立後に異議を唱…
- Q6.不動産相続における一番の争点は何か
- 評価が問題になる 弁護士事務所で相続案件を受けた場合、不動産が相続財産に含まれないことはあまりない。それだけ不動産は、相続におけるもめ事の要因になるのだが、特に何が一番問題になるのだろうかというと、やはり評価の問題である。 不動産を遺産分割において分けるプロセスにおいて、不動産を誰がもらうかについては、実は決着がついていることが多い。実家の不動産で被相続人と一緒に住んでいた相続人が、生活の本拠を変えずにそのまま相続するパターンが多い。住んでいる不動産から出ていかせてまで、わざ…
- 【1年以上?】遺産分割調停がまとまるまでの時間
- 遺産分割調停がまとまるまでの時間 遺産分割調停は一般に時間がかかるといわれている。一年以上かかるといわれているし、統計上は間違いない。遺産分割調停を申し立てることを躊躇する原因の1つは、時間がかかってしまうことである。相続事件は離婚事件と並んで、解決までの時間が長い。遺産分割にはどのくらいの時間で解決しなければならないという時間制限がない。加えて、離婚事件もそうだが家庭内のトラブルだけに、感情の…
- 【誰が不動産を相続するかにより相続税節税を達成できるかが変わってくる】不動産の相続は遺産分割の分け方次第で税金の額が変わ…
- 相続税節税の観点から換価分割と代償分割を検討 不動産を売却してその売却額を相続人で分配する換価分割と、特定の相続人が不動産を相続して他の相続人に相応の代償金を支払う代償分割、税金的にはどちらがお得なのでしょうか。一般的には不動産を売却する予定がない場合は代償分割のほうが有利といわれています。不動産の相続税評価額が市場価格の7~8割程度に設定されていますので、売却してから分配して相続税を払うよりも…
- 【相続された不動産はどうなる?】相続不動産のその後
- 相続された不動産のその後 相続において不動産は大きな要素になる。相続税対策としても不動産は役立つ一方、不動産が相続財産に含まれているからこそ、遺産分割がもめる原因になる。ただ相続された不動産がその後にどうなるのかについては、あまり語られることがない。相続対策や相続後の遺産分割において、不動産をどうするかについてばかりが話題になるものの、一定の時間軸でみた場合に不動産がどのように処分されていくかの…
- 【遺産分割協議書の記載方法に注意】不動産の遺産分割における代償分割の注意点
- 相続税節税の観点からは法定相続分に従わない方がよいケースも 相続財産の分配について話し合う遺産分割協議で、「自分はこれだけの分け前が欲しい」などとストレートに主張できる人はそう多くはありません。日本ではお金の話は何となく憚られる風潮が強いこともあって、しばしば法定相続分通りに遺産分割が行われます。法定相続分というのは法定相続人がそれぞれ相続する割合のことで、民法に規定されています。だからといって…
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